ジャンル・エリア : 石川 | 神社・仏閣 2020年01月15日
小松市の那谷寺は、縁結びの願いを書き込むハート形の絵馬を作った。寺には男女和合の神として信仰されており、縁結びの御利益があるとされる神様「庚申(こうしん)さん」の石像があり、寺の担当職員は「たくさんの縁を結びに多くの人に来てほしい」と話している。(長屋文太)
水に浸すと恋愛運わかるおみくじも
庚申さんの石像は、平安時代につくられたとされる。寺は縁結びを願う赤いお札を以前から用意しており、お札を庚申さんの前でたきあげる「縁結び祭」を毎年、行っている。
ハート形絵馬は、ピンクの背景をした表面に、寺の十一面千手観音をイメージしたキャラクター「なたちゃん」の絵が描かれている。裏面には願い事や名前を書く欄がある。女性や子どもたちの参拝客を増やそうと、2019年11月末から、500円で販売を始めた。
今月11日には元号が令和になって初の縁結び祭があった。この1年に納められた約2000枚のお札、ハート形絵馬を僧侶の吉田俊健(しゅんけん)さん(26)らが観音経、般若心経などを読経してたきあげた。15人ほどの参拝客が庚申さんに手を合わせた。
吉田さんは「仏様がご縁を用意してくださっても気付かなければ意味がない。後ろに仏様がいるから前向きに頑張ろうという気持ちが大事」と説いた。
寺はハートなどが描かれたピンクの「幸せおみくじ」の販売も始めた。水に浸すと恋愛運や仕事運などの結果が読める。300円。