ジャンル・エリア : イベント | 工芸品 | 石川 | 神社・仏閣 2021年03月09日
参拝者メッセージ 記入も
東日本大震災から10年になるのに合わせ、白山市三宮町の白山比咩神社は11日、犠牲者の鎮魂と被災地の復興を願い、竹灯籠100個を表参道でともす。復興を願う絵馬を配布しており、参拝者に被災地へ思いを寄せてもらう。 (吉田拓海)
竹灯籠は、神社境内に生える青竹を斜めに切り、神職が絆や祈、愛、想などの復興を願う漢字一文字を墨筆で書いた。本殿の横で参拝者に配布し、メッセージを書いてもらう。内部にろうそくがあり、同日午後6時から、長さ約200メートルの石段の3カ所で点灯する。
境内に「東日本大震災を忘れない 復興絵馬メッセージ」と題した絵馬掛けを21日まで設置する。8日には、「皆さんが早く日常を取り戻せるように」「災害にあった方が希望をもって暮らせるように」などと書かれた絵馬が掛けられていた。
11日午前11時には、屋外に特設舞台を設置し、神社の舞女(まいひめ)が平和を願う「浦安の舞」などを舞う。午後2時からは、復興祈願祭の神事を執り行い、地震が発生した午後2時46分から、1分間黙とうする。
竹灯籠や絵馬の初穂料は、参拝者が自身の気持ちの金額を義援箱に入れる。東北被災地にある神社再建などに活用される。
神社の神職は「震災を忘れずに、教訓を語り継いでほしい。災害時に、自分がどんな行動がとれるか考えてみて」と話していた。