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【福井】あわら温泉街に映えるフォトスポット 京都外語大生が企画

ジャンル・エリア : まちおこし | 文化 | 温泉 | 福井  2020年01月29日

「着物や浴衣姿で撮影してみて」と呼び掛ける、(右から)前田さん、長さん、出口さん=あわら市温泉1で

「着物や浴衣姿で撮影してみて」と呼び掛ける、(右から)前田さん、長さん、出口さん=あわら市温泉1で

 着物や浴衣姿で温泉情緒を楽しんで、おしゃれな写真であわら温泉を発信して-。あわら市の温泉街の一角にフォトスポットが28日、誕生した。企画したのは京都外国語大(京都市)のグローバル観光学科1年の有志5人。訪日外国人へのアピールも念頭に、色とりどりの和傘、般若やキツネの面などで「日本」を表現。若者目線でにぎわい創出を狙う。

 同大では国際貢献学部を新設した2018年度から、同学科1年生が市内の旅館や観光スポットで現地調査を実施。昨年6月には160人が訪れた。その中の1人、長さん(20)が「温泉街全体を盛り上げたい」とフォトスポットの製作を市観光協会に提案。年末から藤野厳九郎記念館横の情報発信コーナーで作業を進めていた。

 28日には、長さんと出口さん(19)、前田さん(19)が訪れ、市観光振興課の堀江紀幸課長とともにテープカット。「AWARA PHOTOSPOT『あわらロマン館』」と命名された。天井から赤や紫の布を垂らし、花や和傘で彩られた空間はいかにも写真映えしそう。湯おけや刀、扇子など小道具も充実させた。

 長さんは「皆で温泉街を歩いたが、映えるスポットがなかった」と説明。「平成の初めごろ、温泉街は着物や浴衣姿のお客さんでにぎわっていたと聞いた。『おっ』と思う場所を増やし、人の流れをつくってイベントもしてみたい」と話す。照準を合わせるのは、3年後の北陸新幹線県内開業だ。

 あわら市や坂井市などでは、県内随一の観光地・東尋坊(坂井市)を核に、水族館や遊園地、ボートなどの各種施設が点在するエリアをテーマパークに見立てて売り込む「がけっぷちリゾート」プロジェクトの一環と捉え、今後も同大の活動を支援する考え。

 (北原愛)