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【岐阜】麒麟がくる 大河ドラマ館 光秀への愛は地元にあり 岐阜県岐阜市・可児市・恵那市

ジャンル・エリア : エンタメ | 展示 | 岐阜 | 歴史  2020年02月06日

ドラマのセットを再現した「道三の館」=岐阜市で

ドラマのセットを再現した「道三の館」=岐阜市で

 1月中旬に始まったNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」が好調だ。戦国時代を描いた大河は人気があるからだろうか、名古屋地区の視聴率(総合テレビ、ビデオリサーチ調べ)は初回から2回連続で20%を超えた。

 主役の明智光秀の地元である岐阜県は盛り上がっている。県内の3市に「大河ドラマ館」がオープンしたので、どこが面白いか、訪ね歩くことにした。

 まず訪れたのは岐阜市の「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」。岐阜は、光秀が仕えた斎藤道三と織田信長がともに拠点とした地とあって、光秀だけでなく、主君の2人にスポットライトを当てているのが特徴だ。

 目玉の1つが、広間のセットを再現した「道三の館」。道三役の本木雅弘さんと側室役の南果歩さんのパネルに挟まれて、写真を撮ることができる。

 
来場者に人気の「なれルンです」=岐阜県可児市で

来場者に人気の「なれルンです」=岐阜県可児市で

 展示コーナーで、第1話に登場した火縄銃のレプリカを見つけたので持ってみた。ずしりと重く、引き金も引けるようになっている。ドラマ内の光秀が、念願かなって手に入れたときの喜びようが分かる気がした。

 次は可児市。光秀の出生地という説があり、力の入れようがすごい。ドラマ館の隣に「明智光秀物語」という展示ゾーンを作り、光秀の生涯や人となりを紹介しているほか、本能寺の変については「野望説」「黒幕説」などの諸説を手厚く解説。光秀への愛が感じられる。

 自分が小学生のころ、歴史ドラマでは同じく敵役とされる吉良上野介の地元、愛知県吉良町(現・西尾市)を訪れた際、土地の人が「吉良公は名君だった」と熱っぽく語るのを聞いて、驚いたのを思い出した。

 この館で、ほぼ人が途切れることがなかったのが「なれルンです」。“プリクラの武将バージョン”のような機械で、来場者の写真を撮って光秀の姿に仕上げ、隣の大画面に映し出してくれるので、スマートフォンなどで撮れる。試しにやってみたが、うーん、何か妙な具合だ。

 最後は恵那市。先の2館に比べて小ぶりだが、ドラマ館の隣に山城を紹介するコーナーを設けるなど、工夫が見られる。

 3館を回ってみると、共通する展示物が結構あった。出演者が来場者にメッセージを送る動画が流され、俳優らが着た衣装や、ひと言コメント付きのサインが展示されていた。ぜひご自身の目で見てほしいが、個人的には岡村隆史さんのひと言が気に入った。各館の周辺には、光秀らドラマの登場人物ゆかりの場所が多くあるので、どこか1館に絞り、その周辺を巡ることをお薦めしたい。 (金森篤史)

大河ドラマ館がある大正ロマン館=岐阜県恵那市で

大河ドラマ館がある大正ロマン館=岐阜県恵那市で

 ▼ガイド 「麒麟がくる 大河ドラマ館」の「岐阜」は、岐阜市歴史博物館2階。入館料600円。名鉄岐阜駅から路線バスで15分。「ぎふ可児」は、岐阜県可児市の花フェスタ記念公園内。同500円。名鉄新可児駅からシャトルバスで20分。「ぎふ恵那」は、恵那市の日本大正村大正ロマン館1階。同400円。明知鉄道明智駅から徒歩10分。県大河ドラマ「麒麟がくる」推進協議会(電)058(272)1111(県観光企画課内)

(中日新聞夕刊 2020年2月6日掲載)