ジャンル・エリア : 展示 | 福井 2020年03月10日
鯖街道の歴史や文化を紹介する「小浜市鯖街道ミュージアム」が同市広峰に完成し8日、開館した。
若狭の水産物を京都に運んだことから名付けられた鯖街道。数ある中で最短の針畑(はりはた)越え、物流が最も活発だった若狭町熊川宿、おおい町名田庄の各中継地から京都に入る計3ルートが施設で紹介されている。
展示は、京都から伝わったお盆の民俗行事「六斎念仏」などの祭礼を紹介する映像、サバの水揚げで活況を呈した当時の写真パネル、水産物を運ぶための道具など約30点をフロアで公開している。
建物は木造平屋、60平方メートル。正面は屋外広場になっており、起点の小浜から終点の京都までの18里(約72キロ)の道のりを築山でイメージしている。
市道・小浜縦貫線の拡幅に伴い、路線沿いにあった鯖街道資料館に代わる施設として、市が6000万円余りをかけてミュージアムを整備した。市内散策の見どころの一つとして位置付けており、市の委託を受けた地元まちづくり協議会が4月から施設を運営する。
開館時間は午前9時から午後5時。火曜は定休。無料。
(池上浩幸)