ジャンル・エリア : サブカルチャー | 展示 | 石川 | 芸術 2020年03月31日
金沢市の少女漫画家、波津彬子(はつあきこ)さんの生原稿や物語に登場する骨董(こっとう)品を並べた特別展が、同市本多町の中村記念美術館で開かれている。5月10日まで。
骨董品店を舞台に展開される波津さんの人気作「雨柳堂夢咄(うりゅうどうゆめばなし)」の6つの話を生原稿とともに紹介。作品に登場する茶道具や着物、酒器などを合わせて飾っている。同館学芸員が所蔵品の中から関連する品を選んだほか、波津さんが実際にモデルとした自身の茶道具などを出品した。
中村記念美術館で所蔵する着物の図柄を題材に、波津さんが描き下ろしたカラーイラストも展示している。
雨柳堂夢咄は、30年間連載されている漫画で、波津さんの代表作の1つ。展示を企画した学芸員の斎藤直子さんは「工芸の美術館にしかできない原画展にしたかった。骨董品に隠されたエピソードを想像し、楽しんでほしい」と話している。 (戎野文菜)