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【石川】収束したら 見に来てメェー 県立大 ヒツジの赤ちゃん次々

ジャンル・エリア : 動物 | 石川  2020年05月14日

12日に生まれた双子の子ヒツジ=野々市市末松で(県立大提供)

12日に生まれた双子の子ヒツジ=野々市市末松で(県立大提供)

 県立大(野々市市)が飼育するヒツジが、続々と出産を始めている。12日には双子の赤ちゃんが2組誕生。キャンパス内にある羊舎では、生まれたばかりの子ヒツジがじゃれ合ったり、母親に寄り添ったりして元気に過ごしている。

 同大は繁殖期の雌のヒツジ10頭を飼育。顔が黒い「サフォーク種」で、動物栄養学などを専門とする浅野桂吾助教(31)とゼミの学生が交代で世話をしている。

 このうち3頭が出産し、9日に1頭、12日の朝と夕には双子が連続して2組生まれた。体重は3~5キロで、体長約40センチ。生まれて3日間は羊舎内の仕切られた柵の中で母親と過ごして母子関係を築き、その後は他の母子と一緒に過ごす。浅野助教によると、子ヒツジは「メェーメェー」と鳴いて母のミルクをねだったり、元気に跳ね回ったりしているという。

 同大は、ジビエ(野生鳥獣肉)などを手掛ける合同会社「山立会(やまだちかい)」(白山市木滑)が白山麓でラム肉を生産する事業に協力し、放牧や分娩(ぶんべん)の技術を提供している。今月下旬までに10頭ほどの出産を見込み、7月上旬ごろから雄は食用に、雌は繁殖用に放牧する。

 浅野助教は「感染対策で子ヒツジを見に来てもらうことはできないが、学生と一緒に大切に育てたい」と話している。 (都沙羅)