ジャンル・エリア : 水族館 | 生き物 | 石川 2020年05月18日
◇ ショー練習 水槽ピカピカに
新型コロナウイルスの影響で、4月11日から臨時休館となっていたのとじま水族館(七尾市)は18日、営業を再開する。職員たちは水槽の清掃やイルカショーの練習、感染防止のための注意書きの掲示などをこなし、開館に向けて準備万端。37日間にわたる長期休館が明け、久しぶりに来館者を迎え入れる。
感染防止のため、営業再開後も屋内イベントや生きものと触れ合う行事は休止とする。入館前にはサーモグラフィーによる検温を実施するほか、三密(密閉、密集、密接)の回避のために館内は一方通行に。イルカ・アシカショーを観覧するスタンドは一部座席の使用を制限し、間隔を空けて座ってもらう。
開館に向けて、16日からはイルカショーの本格的な練習を再開。これまではフラフープやボールなどを使い、1頭ずつショーの動きを確認していたが、この日から音楽に合わせて本番さながらにトレーニング。ショーをする数頭が、トレーナーと合図や演目などを確かめた。
練習を見守った展示海洋動物科長の加藤雅文さんは「思ったよりも動きは良かった。もうちょっとジャンプに高さが出てくれば、ばっちり」と語った。
館内には密集を避けるよう呼び掛ける文書を掲示し、底に藻が生えた水槽はダイバーが潜って清掃した。越渡(こえと)勝館長は「ぜひ来てください、と呼び掛けられないのが複雑」と苦笑しつつ、「来ていただいたら、密にならないようにお願いします」と控えめに話した。(稲垣達成)