ジャンル・エリア : テーマパーク | 動物 | 石川 2020年08月12日
厳しい暑さが続く中、能美市のいしかわ動物園では新型コロナウイルス感染対策に加え、来園客の熱中症対策にも取り組んでいる。
ゾウやトラなど人気がある動物の獣舎近くの園路3カ所と、ウサギなどに触れるふれあいひろばにミストシャワーを設置。肌に当たったミストが気化熱で体を冷やしてくれ、涼感が得られる。開園から午後4時半ごろまで、30秒間隔で終日、浴びられる。11日も女性連れらが気持ちよさそうにミストを浴びていた。
園は、トキ里山館やトラなどが見られる獣舎併設の屋内展示室など7カ所を、冷房が効く「ひんやりスポット」と紹介。休憩を取りつつ園内を回るよう呼び掛けている。福井市から親子3人で訪れた女性(33)は「小さな子どもはマスクを着けられないので、涼める場所はありがたい」と話し、8カ月の女児や夫と、涼しく快適な環境でトラを眺めていた。
園では動物への暑さ対策も実施。レッサーパンダやアムールトラなど、暑さに弱い動物の展示室には冷房をかけ、ゾウに水浴びをさせている。新型コロナ対策として来園者に2メートル以上の間隔を空けて観察を求める一方、暑い日はマスクを外すなど工夫するよう放送や看板で呼び掛けている。
松島一富(いちとみ)園長は「暑い日が続くが、動物園で非日常を楽しんで明日からの糧にして」と話している。 (井上京佳)