ジャンル・エリア : テーマパーク | 動物 | 生き物 | 石川 2020年09月04日
能美市のいしかわ動物園は4日から、生後11カ月の雌のアムールトラ「月(ツキ)」の一般公開を始める。
昨年9月に秋田市大森山動物園で生まれ、繁殖を目的とした動物園間の「ブリーディングローン」で、6月にいしかわ動物園に連れてきた。体長約115センチ、体重約50キロだった体は、この2カ月余で約160センチと88キロに成長した。
同園には長野市茶臼山動物園から連れてきた2歳の雄「ミタケ」がいて、月はそのパートナーになる。繁殖が可能になる4歳ごろまでは2頭を別々の部屋で飼育・展示する。
園の担当者は月について「新しい環境に慣れ順調に育っている。物おじせず、人におびえない性格」と語る。まだ育ち盛りの子どものため「今後の成長過程を楽しく見てほしい」と呼び掛けている。
アムールトラはトラの中で最も体が大きく、ロシア極東や中国東北部のアムール川流域に生息する。密猟による乱獲などで個体数が減っており、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定している。(平井剛)