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【富山】氷見町大火の様子 よみがえる 市博物館 デジタル化、6日初公開

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 歴史  2020年08月28日

フィルムの1こまで、大火のがれきの中で撮影された幼子

フィルムの1こまで、大火のがれきの中で撮影された幼子

 氷見市博物館は、1938(昭和13)年、1500戸を焼いた氷見町大火の所蔵フィルムをデジタル化した。寄贈された写真とともに大火の日の9月6日、同館で市民に初公開する。

 フィルムは35ミリで、当時のニュース映像と思われるが、撮影会社などは不明。可燃性のため、デジタル化して保存することにしたが、劣化が激しく、複製した別のフィルムからデータをとった。

 映像は2分半。避難する住民や煙がくすぶる中でがれきを片付ける人たちが映し出され、同館は「大火の様子と当時の氷見の人々の姿を伝える貴重な資料」としている。

 写真は、当時市内の写真館に勤めていて、東京で開業した人の息子が5五月に寄贈した。21点あり、焼け残った氷見銀行や中の橋など知られた写真が多かったが、写真館周辺で撮られた4枚は未公開。パネルにして展示する。

 大火は38年9月6日未明に起き、台風の影響で飛び火しながら町の中心部を焼き、朝までの約8時間で氷見町家屋の半数以上を焼失。5人の死者を出した。

 博物館は6日午前10時と午後2時から各30分、ニュース映像上映と学芸員による解説会を催す。入館料は大人100円、小中学生50円。(小畑一成)