ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 芸術 2020年10月26日
詩情豊かな風景画を描いた画家・小野竹喬(ちっきょう)(1889~1979年)の回顧展「小野竹喬 風景と語らう画家」(中日新聞社主催)が長久手市の名都美術館で開かれている。12月13日まで。
竹喬は、岡山県笠岡市生まれ。絵を学ぶため10代で京都に出た。回顧展では、晩年まで70年以上にわたる作品約70点を展示。故郷の桜や、季節や時間によってさまざまに表情を変える瀬戸内海をはじめとする海や山といった日本の美しい自然を、温かみのある筆遣いで描いた作品などが並ぶ。
晩年の傑作とも言われ、松尾芭蕉の俳句から着想を得た連作「奥の細道句抄絵」もあり、担当学芸員は「見応えがあると思う。東海地方初の回顧展なので楽しんでほしい」と話している。
前期(11月8日まで)と後期(同10日から)に分かれており、後期は絵画が入れ替わる。
午前10時~午後5時。月曜休館(11月23日開館、11月24日休館)。一般1100円、大・高校生800円、中学生以下無料。 (西川侑里)