ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 特産 | 石川 2021年02月12日
輪島にならい「フグの町」PR
猛毒があるゴマフグの卵巣をぬか漬けにした珍味「ふぐの子」を生産する白山市美川地域を「フグの町」としてPRしようと、美川商工会や飲食店が新たな名物「ふぐのおやこ料理」を考えた。パンフレットも3万部を作製。JR金沢駅から電車で18分というアクセスの良さもアピールし、コロナ収束後の観光誘客を狙う。 (吉田拓海)
フグは透き通った淡泊な白身や食感が魅力。毒抜き処理に専門知識が必要で、美川地域ではこれまで、提供していた店は3店舗ほどだった。
地元ならではの魅力を発信しようと、商工会が名物の「ふぐの子」とフグの身を同時に味わえる「おやこ料理」を企画。名乗りを上げた飲食店6店舗にメニューを考案してもらい、県内外に発信することにした。
コース料理が中心で、価格は税込み3300~1万3200円ほど。県内産のトラフグやマフグを使った刺し身や、にぎりずし、ふぐ鍋、唐揚げなどが味わえる。店によっては、事前予約が必要。
お手本となるのは、フグの産地として一躍、有名になった輪島市だ。美川の飲食店主の中には、現地に足を運んで人気の秘密を探った研究熱心な人も。商工会職員は「金沢や加賀温泉の観光ついでに、フグを食べに寄ってほしい」と話す。
パンフレットはA4判8ページ。ふぐ料理が食べられる店舗の一覧や、地元の名所を紹介している。JR金沢駅や同美川駅、白山市の道の駅などに置く。
ふぐ料理を提供する同市美川南町の「沢のや」店主、白尾正敏さん(51)は「世界でもここだけのふぐ料理を食べに来てもらえれば」と期待する。(問)美川商工会076(278)3328