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【愛知】幼児らも初の出展、名古屋で中部二科展

ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 芸術  2021年03月18日

個性に富んだ自由な作風の絵画作品に見入る来場者=名古屋・栄の県美術館ギャラリーで

個性に富んだ自由な作風の絵画作品に見入る来場者=名古屋・栄の県美術館ギャラリーで

 中部二科展(中日新聞社後援)が名古屋・栄の県美術館ギャラリーで開かれている。第70回の記念展で、初めて「こどもちゅうぶにかてん」と題して幼児から中学生の作品を展示したほか、学生の出品料を低くして若い作家たちの出品を促した。21日まで。

 同展は、美術団体・二科会の東海3県在住の会員や会友を中心につくる中部二科会が1951(昭和26)年から開く地区最大規模の公募展。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止。2年ぶりの開催となった今回、絵画、彫刻、デザイン、写真の4部門で306点を展示した。

 中日賞に選ばれた名古屋市瑞穂区の安藤敏夫さんの写真「少年」は、路上でトウモロコシをかじるベトナムの男児の姿を撮影。ノスタルジックな作品に仕立てた。CBC賞の岐阜県土岐市の小出明美さんの油彩画「転生」は、生まれ変わりをテーマに心象表現した。

 中部二科会委員長の三宅敦子さんは「記念展で何ができるかを考え、若い世代の出展に力を入れた。新しい人たちも加わり、二科会が持ち味とする自由な作風を、より堪能していただけると思う」と話した。入場料は一般600円、大学生以下無料。