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【石川】県の絶滅危惧種 こんなに 昆虫館 237種を標本などで紹介 21年ぶり再発見 カワラゴミムシも

ジャンル・エリア : 展示 | 生き物 | 石川  2021年06月24日

21年ぶりに再発見されたカワラゴミムシ(左手前)などの貴重な絶滅危惧種が展示された企画展の会場=白山市八幡町で

21年ぶりに再発見されたカワラゴミムシ(左手前)などの貴重な絶滅危惧種が展示された企画展の会場=白山市八幡町で

 県のレッドデータブックで絶滅危惧種とされている昆虫を紹介する企画展「石川県の絶滅のおそれのある虫たち」が23日、白山市八幡町の県ふれあい昆虫館で始まった。絶滅危惧種の昆虫237種の標本や生体を見ることができる。11月23日まで。 (吉田拓海)

 昨年3月末に約10年ぶりに改定された「いしかわレッドデータブック2020」に記載された昆虫について、写真パネルや標本、生きている虫などを展示して紹介している。

 県のレッドデータブックは、開発の影響などで生息地が失われ、絶滅の危機にさらされている野生動植物を選定し、特徴や生息地などを取りまとめている。

 2009年には172種の昆虫が記載されていたが、宅地開発や太陽光電池の設置、護岸工事などの影響で県内の生息環境が減少したことも影響し、最新の20年版では265種が記載された。水辺にすむ昆虫が特に数を減らしているという。

 展示コーナーでは水色の体色が美しいルリイトトンボや、21年ぶりに再発見されたカワラゴミムシなどの貴重な昆虫を展示。質問コーナーは工夫を凝らし、来場者が足元のペダルを踏むと回答が表示される非接触型にした。「レッドデータブックにのっている虫は採集していいの?」などの疑問に答えている。

 同館の石川卓弥学芸員は「生息地が減っている昆虫が多くいると知ってもらえれば」と話している。