ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 福井 2021年09月06日
江戸時代に重陽の節句(9月9日)に飾る風習があったと伝わる、秋のひな人形「後(のち)のひな」の展示が、福井市おさごえ民家園で開かれている。12日まで。
桃の節句(3月3日)で飾ったひな人形を再び飾り、長寿を願ったとされ、ひな人形を虫干しするという意味もあったという。重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲むことで長生きを願う習わしもあった。
園内にある古民家3棟の8カ所に、市に寄贈されたひな人形を設置した。菊にちなんで、ひな壇には黄色い生地を敷いて人形を並べた。市の担当者は「昔はこんな風習もあったということが伝われば」と話す。入園料は110円。中学生以下、70歳以上、障害がある人は無料。 (中場賢一)