ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 工芸品 2021年09月07日
伝統工芸品「伊勢根付」の職人、中川忠峰さん(74)=伊勢市上地町=らの作品展が、津市本町のとね菓子館2階ギャラリーで開かれている。30日まで。
根付けは江戸時代、たばこ入れや印籠などを帯に挟んで下げる際、落ちないようにひもの端に付けた小さな木製の留め具。3センチほどの大きさにしてから細かく彫るといい、会場には中川さんと弟子の計9人がツゲに丁寧に彫刻や細工を施した約70点が並ぶ。
中川さんは、ひょうたんから将棋の駒が飛び出る細工を盛り込んだ遊び心のある作品などを出展。津市寿町の天然寺住職、中山大容さん(74)はサルの手足を指1本まで細かく再現した。
中川さんは「伊勢根付を知ってもらい、小さな作品の中に施された細工を見てもらえたら」と話す。展示販売もしている。
(坂田恵)