ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 工芸品 | 文化 | 芸術 2023年08月23日
扇子をキャンバスにした作品展が、津市中央の三重額縁津店で開かれている。店が無料で配った白い扇子に、自由なテーマで表現してもらった。5歳児やプロの画家など、年代も実力もさまざまな客から寄せられた60点が、店内階段の壁に飾ってある。31日まで。
扇子のキャンバスは幅44センチ、縦15センチ。羽を広げたクジャクやピザなど、扇形を生かした作品が並ぶ。画材は、扇子の絵付けに用いられる顔彩や墨だけでなく、水性ペンやパステルが目立った。伊勢和紙に写真をプリントして、扇子に貼り付けた作品もある。
冬に開催した楕円(だえん)のキャンバスに描く作品展が好評だったために店が企画。扇子は折り目に凹凸があることなどから絵を描くのは難しく、キャンバスにするのは珍しいという。
三重額縁津店の山本哲司代表取締役(50)は「ふだんは見ることができない表現がおもしろい。華やかな見た目を楽しんで」と来場を呼びかけている。
(塚本花穂)