ジャンル・エリア ： 展示 | 石川 | 自然　 2022年03月09日

「ケロンの小さな村」の記録が並ぶ展示を紹介する上乗秀雄さん＝能登町柳田仁で

　能登町斉和（さいわ）の自然体験施設「ケロンの小さな村」が２００９年３月に開村してから１３年の歩みを振り返る企画展が、町役場柳田総合支所で始まった。２５日まで。

　施設は、元教員の上乗（じょうのり）秀雄さん（７７）が耕作放棄地を整備して開いた。粉ひき小屋から始まり次第に施設が増え、現在は水車小屋やツリーハウス、喫茶スペースなどがある。毎年、町内外の多くの子どもが自然体験や実習で訪れている。

　展示スペースには、草木が生い茂る土地が整備されて開村に至るまでの経過や、子どもたちが活動する様子を切り取った写真が並ぶ。モリアオガエルやサワガニといった村で見られる生き物の紹介、工作教室で子どもたちが作った木工品の展示もある。

　上乗さんは「最初の頃の道のりをみると、大変だったなぁという思いがいっぱい出てくる」と振り返り、「２月からは村内の針葉樹林で、展望台やターザンロープがあるフォレストランドの整備を進めている」と、次の展開を語った。

　（上井啓太郎）