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【愛知】開館40周年、すごろく風に紹介 碧南海浜水族館、クラゲ専用水槽も新設

ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 水族館 | 生き物  2022年07月08日

一部改修で新設したクラゲ専用の水槽

一部改修で新設したクラゲ専用の水槽

 開館40周年を迎えた碧南市浜町の碧南海浜水族館で、水族館の歩みを振り返る特別展「スタッフが選んだ40の出来事」が開かれている。10月30日まで。

 一帯の臨海部は埋め立てられ工業地帯となったため、かつてあった自然や海の歴史を学ぼうと、1982年に水族館は開館した。

 特別展は、これまでの主な出来事を開館から順にすごろく風にまとめた。希少淡水魚の保護や魚類の生態調査などの活動に力を入れてきたこと、95年にトラザメの人工授精に世界で初めて成功し、日本動物園水族館協会の繁殖賞を受賞したことなどを紹介。2000年に秋篠宮ご夫妻が来館された様子も写真で紹介した。

 生田春幸飼育員(50)は、25年ほどの勤務で一番の思い出は19年のリニューアルだとして「大水槽を新しくした際に、生物を全て引っ越しさせた経験は初めてだったし、捕獲や移動で魚を傷めないよう細心の注意を払った」と振り返った。

 40周年にちなんで、展示の目玉の大水槽前の空間を一部改修。円柱水槽6基を撤去して、箱型水槽を3基設置し、見通しをよくした。壁面にはクラゲの展示専用に、大小の円形水槽も新設した。

 森徹館長(58)は「野生生物は生きることに迷いがないのと同じように人間に備わっている生きる力を再認識できるよう、これからも、生物の営みから楽しく学べる教育施設として、情報を発信していきたい」と話した。 (福沢和義)

これまでの活動を振り返る生田飼育員=いずれも碧南市浜町の碧南海浜水族館で

これまでの活動を振り返る生田飼育員=いずれも碧南市浜町の碧南海浜水族館で