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【石川】亡き祖母の押し花 見て 故・和田野さんアート 孫の中川さん 中島で展示

ジャンル・エリア : 展示 | 石川 | 芸術  2022年10月03日

故和田野マツイさんの押し花を使った作品展を企画した孫の中川未穂さん=七尾市中島町小牧で

故和田野マツイさんの押し花を使った作品展を企画した孫の中川未穂さん=七尾市中島町小牧で

「家の宝 表に出てうれしい」

 中能登町徳前出身で、2018年に84歳で亡くなった祖母の故和田野マツイさんの押し花アート作品を多くの人に見てほしいと、孫の中川未穂さん=七尾市在住=が企画した個展が、同市中島町小牧の宿泊施設「国民宿舎 能登小牧台」で開かれている。20日まで。 (大野沙羅)

 和田野さんは多趣味で洋裁や編み物、手芸などを好んだ。特に押し花で飾り付けた作品は60点余りあった。祖母を尊敬する中川さんは、遺品を整理していた際に大量の作品を見つけ、繊細で豊かな表現力を持つ芸術的な作品の数々に驚いたという。「家の宝と確信した。埋もれさせるのはもったいない」

 作品はサクラやアジサイ、ユリなどを花の色が残るように押し花にして、木の皮や竹、枯れ葉なども使用し、額に花の形を再現するように配置。和紙を挟んで陰影を付けたり、細かい編み目をかぶせて夜の雰囲気を演出したりして絵が描かれているような押し花の作品20点以上が並ぶ。他にグラスアート、和田野さんの友人の柏比(かしび)和江さんのパッチワークを展示している。

 中川さんは「周囲の方に協力してもらい、祖母の頑張りが表に出てうれしい。今後、見てもらう機会を増やしたい」と語った。午前9時~午後9時。宿泊利用者限定で、火曜日のみ温泉の一般利用者も観覧できる。