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【愛知】ミニチュア食器作り人気 瀬戸のノベルティ・こども創造館

ジャンル・エリア : まちおこし | 工芸品 | 愛知  2023年01月31日

かわいらしいティーポットを完成させた親子

かわいらしいティーポットを完成させた親子

 瀬戸市泉町のノベルティ・こども創造館のワークショップが、おとぎ話に出てくる小人が使うようなミニチュア食器が作れると人気だ。昨年11月、隣接する長久手市でのジブリパーク開園に合わせ、瀬戸市と市まるっとミュージアム・観光協会が中心になって始めた。毎月第2、第4日曜に開催され、作れる食器は月ごとに違う。29日は9人が参加し、約3センチのティーポットの絵付けなどを楽しんだ。 (加藤慎也)

 ノベルティーは陶磁器製の置物や装飾品を指す。ワークショップは、その繊細さから海外で高い人気を誇った瀬戸ノベルティーの技術を生かし、ジブリパークの来場者にまちを訪れるきっかけにしてもらうのが狙いだ。

 デザインは、市内の陶磁胎(とうじたい)七宝作家、水野このみさんに依頼した。同館と市内の業者が、水野さんが作った原型から石こうを制作。ワークショップでは、石こうに液体状の陶土を流し込む鋳込みや、釉薬(ゆうやく)をかけて焼成された食器への絵付けが体験できる。中村英二館長(54)は「石こうを扱うノベルティー専門の施設だからこそできる体験」と胸を張る。

丁寧にミニチュア食器に絵付けをする参加者

丁寧にミニチュア食器に絵付けをする参加者

 この日は、子どもから大人まで幅広い世代が参加。ミニチュアのティーポットに、16色の上絵付け用の絵の具を使い、優美な花柄を描いていった。岐阜県可児市の小学3年の児童(9つ)はピンク、水色の花をあしらった。「大変だったけれど、かわいくできた。机に飾りたい」と笑顔。日進市のパート社員の女性(36)はつまようじを駆使し、パンジーやミモザを表現。「小人が出てくるジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』みたい」と喜んだ。

 2月12、26日のワークショップではシュガーポットを作る。午前10時半~正午の1時間半で、観光協会の担当者は「午後からジブリパークに行く人にもぴったり」と話す。体験料は1000円。申し込みは開催月の1日からだが、これまでは各回10人の枠がすぐに埋まってしまうほど人気だ。「Boo−Wooチケット」の「ジブリパーク」をクリックし、「ジブリパークのある愛知への旅」から申し込む。

石こうに液体状の陶土を流し込む鋳込み=いずれも瀬戸市泉町のノベルティ・こども創造館で

石こうに液体状の陶土を流し込む鋳込み=いずれも瀬戸市泉町のノベルティ・こども創造館で