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【愛知】瀬戸の土産300種類集合 専門店「ヒトツチ」商店街にオープン

ジャンル・エリア : まちおこし | 工芸品 | 愛知 | 文化  2023年05月16日

陶器や雑貨、お菓子などが並ぶ店内

陶器や雑貨、お菓子などが並ぶ店内

 瀬戸市で作られた品を集めた土産店「ヒトツチ」が4月、同市のせと末広町商店街にオープンした。代表の南慎太郎さん(29)は「瀬戸のものを通じて、まちの魅力を知ってもらいたい」と意気込んでいる。 (加藤慎也)

 南さんは、古民家を改装した宿泊施設を仲切町で運営している。客から瀬戸の土産を買える場所を尋ねられた際、「自信を持って薦められるところを」と考えたのがきっかけという。昨年秋ごろから構想を練り、市の補助金を活用。同商店街のテナントを借りて出店した。

 「ヒトツチ」は、「火と土」の意味。陶土を焼いて発展してきた瀬戸への思いを込めた。レンガをアーチ状に組んだ入り口は窯をイメージ。壁や天井などの内装は、瀬戸の粘土を使ったしっくいで仕上げた。

 扱う品は、27事業者が手がける陶器や木工品、菓子など約300種類。瀬戸の土産を選ぶ瀬戸商工会議所の「せともん“ど”セレクション」で金賞を受けた陶器のハーブ栽培キット「育てるカフェ」、陶磁器の置物や装飾品の型材として使う石こうでアロマストーンを作れるキットなど、焼き物のまちならではの品が目を引く。それぞれの商品を作っている事業者や窯元などの写真や歴史の紹介文も添えた。

窯をイメージしたという外観=いずれも瀬戸市末広町で

窯をイメージしたという外観=いずれも瀬戸市末広町で

 ゴールデンウイーク(GW)は、1日100人ほどが来店してにぎわった。長久手市のジブリパークに向かう前に訪れた徳島県の男性会社員(29)は「焼き物というと皿のイメージだったが、新しい発想のものもあるんですね」と買い物を楽しんでいた。

 秋には、最寄りの名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅近くに市内最大のホテルが開業する。瀬戸を訪れる人の増加が見込まれる中、南さんは「まちの魅力を伝えられる店に」と話し、瀬戸産の商品の販路拡大につなげることも目指す。火、水曜休み。午前10時~午後5時。