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【岐阜】郡上本染の魅力を間近で感じて 郡上市八幡の施設で展示

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 工芸品 | 文化  2023年02月03日

寒ざらしの風景がデザインされた染め物=郡上市八幡町の越前屋で

寒ざらしの風景がデザインされた染め物=郡上市八幡町の越前屋で

 郡上市八幡町で400年以上受け継がれる伝統工芸「郡上本染」の作品が、町内の複数の施設で展示されている。町内唯一の紺屋、渡辺染物店(島谷)の職人が制作した。冬の名物「寒ざらし」で知られるこいのぼりを中心に、染め物の魅力を紹介している。 (山本真士)

 越前屋(新町)ではタペストリーや額装品を展示。寒ざらしの作業風景や郡上八幡城などがデザインされている。こいのぼりは長さ2間(約3.6メートル)や1間半(約2.7メートル)の一般サイズのほか、記念撮影スポット用に小型のベランダサイズも用意した。

 染め物以外では、寒ざらしをドローンで撮影した映像を上映。制作過程の解説パネルや、郡上本染後援会の佐藤幸邦さんが撮りためた写真も並べた。

 旧庁舎記念館(島谷)では、天井を覆うようにこいのぼりを掲示。のれんやタペストリーをつるし、コースターやポーチ、ペンケースなどの小物も置いた。大半の作品は購入できる。

天井に掲げられたこいのぼり=郡上市八幡町の旧庁舎記念館で

天井に掲げられたこいのぼり=郡上市八幡町の旧庁舎記念館で

 博覧館(殿町)では、県重要無形文化財技術保持者だった故渡辺庄吉さん(渡辺染物店14代目)が手がけたこいのぼりを展示。常設の郡上本染コーナーで、歴史を伝える古文書や古道具が鑑賞できる。

 展示の終了は越前屋が28日、旧庁舎記念館は5日、博覧館が3月ごろ。