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【三重】ちゃぶ台、黒電話…まるでサザエさんの世界

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 文化  2023年02月07日

昭和の茶の間の雰囲気を再現している展示=多気町の多気郷土資料館で

昭和の茶の間の雰囲気を再現している展示=多気町の多気郷土資料館で

多気郷土資料館で昭和30~50年代の生活道具ずらり展示

 昭和30~50年代ごろの生活道具の移り変わりから、暮らしの変化をたどる企画展「あの日あの-昭和の暮らし回想-」が多気町相可の多気郷土資料館で開かれている。来月19日まで。(奥村友基)

 主に1955(昭和30)~84(昭和59)年に使われた調理器具や家電、雑貨など約120点を展示した。技術の進歩や見た目の変化が分かりやすいよう、食や洗濯、履物といったテーマごとに並べてある。

 「暖房」をテーマにしたコーナーには炭を燃やし温まる火鉢や電気ストーブを展示し、「計算」がテーマの展示ケースには、そろばんや電卓を置いた。電卓は1973年ごろに役場の産業課で使っていたとみられるもので、縦25センチほど、横20センチほどと現代の電卓よりかなり大きい。展示の内容は、昔の暮らしについて学ぶ小学校3年生の社会科の授業内容に対応。子どもたちがなじみのない道具の使い方を理解しやすいよう、昭和期の生活を描いた漫画「サザエさん」のかるたも展示した。

 資料館の一角には、白黒テレビや円形のちゃぶ台を並べ、昭和の茶の間の雰囲気を再現。実際に触れられる昔の道具も用意され、黒電話やブラウン管テレビのダイヤルを回すこともできる。展示を企画した学芸員の村田麻美さんは「子どもだけで展示を見ても分かりにくいので、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に来て『昔はこんなだった』と教えてほしい。年配の人には懐かしさを楽しんでもらえれば」と話している。

 午前9時~午後4時。月曜と祝日休館。入館無料。