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【愛知】クッピーラムネに野菜味が登場 安城のJAあいち中央

ジャンル・エリア : グルメ | 愛知 | 果物 | 特産 | 野菜  2023年02月16日

ブランドのニンジンと、ラムネをPRする岩戸課長(左)ら

ブランドのニンジンと、ラムネをPRする岩戸課長(左)ら

 えっ、野菜味のラムネ?ー。JAあいち中央(安城市)が、駄菓子「クッピーラムネ」で知られるカクダイ製菓(名古屋市)と協力し、西三河の特産品ニンジン、ナシ、イチジク味のラムネを共同開発した。意外な組み合わせだが、素材とラムネがうまく調和した味に仕上がっている。今月から販売を始めた。

 地元の農産品を好きになってもらうために、同JAが展開する取り組み「碧海(へきかい)そだち」の一環。これまではにんじんジュースやイチジクのピューレなどを作ってきたが、産直課の岩戸省二課長は「老若男女を問わずに好まれるクッピーラムネと、いつの日か、コラボ商品が作れないかと考えていた」と話す。

 昨年6月、クッピーラムネのパッケージを製造する凸版印刷の仲介で、岩戸課長がカクダイ製菓の担当者と会い、共同開発が具体化した。同JAが誇るブランドニンジン「へきなん美人」の果汁、地元産のナシのジュース、イチジクの冷凍果実をパウダーにしたものを使い、ラムネを味付けすることに。

共同開発で誕生したラムネ=いずれも安城市で

共同開発で誕生したラムネ=いずれも安城市で

 カクダイ製菓が農産物を使ってラムネを作るのは、今回が初という。試作段階では、ニンジンをラムネにすると野菜の味が強く出てしまうという課題が判明した。材料の配合を工夫し、ニンジンとラムネ両方の味を生かすことができた。ナシとイチジクも上出来となった。

 商品のパッケージでは、同JAのキャラクター「ナシベー」「ニンジロー」「イチゾー」が、クッピーラムネでおなじみのウサギ、リスと肩を並べる。PR用のチラシには、三河弁で食べてみてという意味の「食べてみりん!」というフレーズがあしらわれた。

 岩戸課長は「味もパッケージも、完成度が極めて高い商品を作ることができた。子どもから大人まで多くの人に味わってもらい、特に子どもの野菜離れの解消につながることを期待している」と強調した。

 10グラム入りの小袋が32円、30袋が入った箱は1080円(いずれも税込み)。同JA管内の産直店舗か、オンラインショップ「碧海そだち」で購入できる。(問)同JA産直振興部=0566(73)8181

 (白名正和)