ジャンル・エリア ： オブジェ | グルメ | 福井　 2023年03月02日

恐竜プランで子ども向けに提供される夕食

　小浜市小浜白鳥の「ホテルアーバンポート　四季彩の宿　花椿」が改装され、電動で動く恐竜のオブジェなどが設置された「恐竜ホテル」として生まれ変わった。部屋を恐竜のバルーンで飾り付けたり、恐竜をモチーフにした夕食を提供する宿泊プランを用意したりする。同ホテルの山岸博之会長は「世界に通じるコンテンツの恐竜を、嶺南でも前面に押し出していきたい」と話している。（林侑太郎）

　県と市の「恐竜ホテル改修支援事業補助金」を活用し、約１０００万円をかけて整備した。県内では９件目、嶺南では敦賀市のホテルに続いて２件目となる。

　オブジェは計５体を設置。ロビーでは体長約３メートルのフクイラプトルが来館者をお出迎え。１階の奥の部屋にはティラノサウルスやトリケラトプスなど人気の恐竜４体が並ぶ。それぞれセンサーが取り付けられ、人が近づくとほえるような音を出しながら動き始める。

　新たな宿泊プラン「恐竜プラン」では、和室を恐竜のぬいぐるみやバルーンで飾り付けた。小学生以下の子ども向け夕食として、恐竜をかたどったポテトや足跡の形のにんじん、卵形の容器に入ったごはんなどを提供する。恐竜をイメージしたブレスレットやバッグもプレゼントする。

オブジェの完成を祝って幕を引っ張るセレモニー参加者たち＝いずれも小浜市小浜白鳥の「ホテルアーバンポート　四季彩の宿　花椿」で

　１日は同ホテルでオープニングセレモニーが開かれ、山岸会長のほか松崎晃治市長や県関係者ら約２５人が出席。地元保育園の園児約６０人も招待され、オブジェを覆う幕を引っ張って完成を祝った。続いて園児らはオブジェを見学し、「大きい」「かっこいい」などと歓声を上げていた。

　恐竜プランは１泊２食付きで幼児１万２１００円、小学生１万３２００円、大人２万４２００円から（いずれも税込み）。１日から受け入れを始めており、夏休みの予約も入るなど好調という。今後は恐竜をモチーフにしたカレーの販売などさらにコンテンツを充実させる予定で、山岸会長は「子どもたちにわくわくしながら泊まってほしい」と力を込めた。