ジャンル・エリア : 三重 | 自然 | 花 2023年03月23日
鈴鹿市甲斐町の鈴鹿川河川敷に広大な菜の花畑が現れ、黄色いじゅうたんを広げたような景色が広がっている。「誰かが種をまいたの」との声もあるが、自然にできた春の風景だ。(酒井直樹)
川を管理する国土交通省三重河川国道事務所(津市)が右岸に繁茂した5ヘクタールほどの竹やぶを伐採したところ、昨春、バンテリンドームナゴヤ(名古屋市)に匹敵する広さの花畑が突如、出現した。
21日には、元高校生物教諭の赤嶺さん(71)=鈴鹿市矢橋3=が観察のため現地を調査。竹の根っこを掘り起こしたため土が耕されて日光が差すようになって、アブラナ科のカラシナ(からし菜)の種の発芽が促されたらしい。
赤嶺さんは「ほかの雑草の勢いが増し、今春は少し背丈も低く、面積も狭くなったようだ」と話し、今後、年を追うごとに縮小していく可能性があるとみている。天候にもよるが、4月初めまで咲いているという。
菜の花畑は公園「鈴鹿川河川緑地」のすぐ下流のサイクリングロード沿いにあり、写真撮影などに訪れる人が目立っている。