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【福井】迫力満点「恐竜列車」を披露 えち鉄が福井-勝山間で運行へ

ジャンル・エリア : 乗り物 | 福井 | 鉄道  2023年03月31日

恐竜が生息した時代をイメージし、至る所に恐竜の装飾が施された車両

恐竜が生息した時代をイメージし、至る所に恐竜の装飾が施された車両

 えちぜん鉄道(福井市)は今夏の県立恐竜博物館(勝山市)のリニューアルオープンに合わせて、新しい観光列車「恐竜列車」を勝山永平寺線の福井-勝山間で運行する。30日に福井市松本上町の同社車両基地で内覧会があり、車両がお披露目された。 (佐久間博康)

 「恐竜列車」は、同館リニューアルオープンと来年春の北陸新幹線県内開業に向けた観光誘客のため、2020年度から県と国の補助を受け約2億3000万円かけて整備された。

 外観デザインは、JR福井駅の恐竜壁画で知られる山本匠さんが手がけた。1両目にはアメリカ大陸の恐竜33種34体、2両目にはアジアで発見された恐竜38種42体が描かれ、躍動感ある姿が目を引く。描かれた恐竜には、フクイラプトルなど福井ゆかりの5種も含まれている。

 
化石の発掘現場をイメージし、化石などの装飾が施された車両

化石の発掘現場をイメージし、化石などの装飾が施された車両

 内装は、1両目が恐竜が生息した時代をほうふつとさせる「ジュラシックゾーン」、2両目が現代の化石発掘現場を再現した「化石発掘ゾーン」をテーマとしている。

 「ジュラシックゾーン」には、ティラノサウルスやトリケラトプスのモニュメントが設置され、天井に空を飛ぶプテラノドンが描かれている。座席や壁紙は緑色でジャングルの中で恐竜を見ている気分が味わえそう。「化石発掘ゾーン」には、恐竜やアンモナイトの化石、発掘道具のハンマーのモニュメントが飾られている。

 えちぜん鉄道の佐々木大二郎・営業開発部長兼管理部長は「家族連れを中心に観光客を呼び込みたい。恐竜博物館に行く際に利用してもらえれば」と語った。

 
 
車体に無数の恐竜が描かれた恐竜列車=いずれも福井市松本上町のえちぜん鉄道本社車両基地で

車体に無数の恐竜が描かれた恐竜列車=いずれも福井市松本上町のえちぜん鉄道本社車両基地で

 運行は冬場(12月中旬~2月)を除く土日祝日のの予定。夏休み期間(7月下旬~8月)は平日も運行する。定員は50人で完全予約制。今後公開予定の専用サイトから申し込む。

 料金は鉄道運賃、恐竜列車料金、勝山駅から恐竜博物館へのバス運賃、博物館入館料のセットとなる予定で、金額は未定。