ジャンル・エリア ： グルメ | 海 | 特産 | 石川　 2023年04月21日

１カ月遅れでオープンした貝売店＝宝達志水町で

宝達志水「なぎさ」の売店 １カ月遅れ開店

　宝達志水町敷波の千里浜なぎさドライブウェイで２０日、焼き貝や貝汁を提供する貝売店が今季の営業を始めた。砂浜の回復が遅れたため例年より１カ月遅れとなった。この日は千里浜観光にもってこいの２０度を超える好天。早速県外客も訪れ、経営者は「ドライブウェイの通行可能な日が続くとうれしい」と期待した。（松村裕子）

　「焼きはまぐりも貝汁もおいしかったし、砂浜を車で走れるなんて」。初めて訪れた大阪府の女性（８７）は喜んだ。能登旅行に誘った珠洲市出身の友達（８９）は「昔に比べるとものすごく浜が狭くなった」と語った。

　４店からなる千里浜なぎさ貝売店組合は例年、３月の連休前に営業を始める。今年は浜が狭いままでドライブウェイの通行止めが多く、ドライブウェイからしかアクセスできないため、開店準備も進まず、たとえ開店しても客が来られないと、営業開始を遅らせた。砂浜の高さは足りないままで、店を設置した防波ブロック上へ上がる階段を付け足した。

　貝売店「山久（やまきゅう）」を営む山田明恵（あきえ）さん（４９）は「やっと開店できた。暖かくなったのでちょうどよかった」と安堵（あんど）。一方で、コロナの規制緩和で観光客の増加が期待されるだけにドライブウェイの通行可否を気にかけた。営業は１１月末まで。

　今浜のドライブウェイでは浜茶屋２店も２２日に本格営業を始める。浜茶屋もドライブウェイの通行止めや海沿いの町道の舗装工事でアクセスできず、営業開始が例年よりやや遅れている。