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【富山】「高岡風鈴」涼しさ運んで 銅器組合、新高岡駅に設置

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 工芸品 | 文化  2023年07月05日

自分の短冊が結ばれた風鈴を見つけて喜ぶ園児と保護者=高岡市の北陸新幹線新高岡駅の南北通路で

自分の短冊が結ばれた風鈴を見つけて喜ぶ園児と保護者=高岡市の北陸新幹線新高岡駅の南北通路で

 高岡市の高岡銅器協同組合は4日、北陸新幹線新高岡駅の南北通路に高岡銅器の風鈴約40個を飾り付けた。通路を抜ける風で「チリーン」と涼しげな音が響き、観光客を迎えている。9月1日まで設置する。

 風鈴の短冊に願い事を書いた同市の高岡第一学園付属第一幼稚園の4、5歳児40人と保護者らが参加した。高岡仏具青年部会も協力し、同組合員らが園児から受け取った風鈴を取り付けた。

 風鈴はブランド「高岡風鈴」の商品。主に銅合金製で、高岡大仏や高岡御車山、大伴家持が万葉集に詠んだ堅香子(かたかご)(市の花)などいろいろな形が並んだ。園児が「かぞくみんなで たのしいところへ おでかけしたいな」などと願い事を書いた短冊が揺れた。

 園児は全員で「風鈴さん、高岡銅器のまちできれいな音を響かせてください」とあいさつし、七夕の歌を合唱した。同組合の宮津健志理事長(53)は「高岡の玄関口で高岡銅器の風鈴の音色がいいものだと思ってもらえたら」と話した。

 この事業は、同組合が1993(平成5)年にJR高岡駅に風鈴を飾ったのが最初で今年は31回目になる。(武田寛史)