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【石川】のと鉄に君ソム切符 来月から半額の1日フリー券、回数券

ジャンル・エリア : サブカルチャー | 乗り物 | 石川 | 鉄道  2023年07月19日

のと鉄道が8月1日から販売する1日フリーきっぷと回数券=穴水町大町で

のと鉄道が8月1日から販売する1日フリーきっぷと回数券=穴水町大町で

沿線住民支援、観光誘客狙う

 のと鉄道(穴水町)は、通勤者の家計支援や利用者増につなげようと、運行列車を通常の半額で利用可能な1日フリーきっぷと回数券の販売を8月1日から始める。来年2月末までの期間限定で、沿線自治体から助成を受け発行。各デザインには人気漫画「君は放課後インソムニア」を採用した。(小林大晃)

 1日に何度も沿線を乗り降り可能な「七尾市・穴水町生活応援フリーきっぷ」は、額面1600円を大人800円、小学生400円で販売する。同社の1日フリーきっぷはこれまで土日祝日しか利用できなかったが、平日まで対象を広げた。「七尾市・穴水町生活応援回数券」は、利用区間の片道運賃が半額になる6枚つづりの回数券となっている。

 両券のデザインには、アニメ化もされている七尾市が舞台の人気漫画「君は放課後インソムニア」を使った。回数券のデザインは販売する駅ごとに4種類を用意。同社は、作品の主要キャラクターをあしらったラッピング列車も運行しており、地元の盛り上げにさらに一役買う考えだ。

 沿線自治体の七尾市や穴水町が、立地する駅数に応じて事業費計約3800万円を負担する。県内では、北陸鉄道(金沢市)が沿線の金沢市と野々市市、白山市と連携し、バスやJR線への乗り継ぎで最大5割引きとなるデジタル乗車券を販売するなど、同様の取り組みが広がっている。

 両券の利用期間は8月1日から来年3月末まで。有人駅の七尾、田鶴浜、能登中島(七尾市)、穴水(穴水町)の各駅で購入することができ、1日フリーきっぷは車内乗務員による販売もある。観光列車での利用は別途、乗車整理券(500円)が必要だ。

 のと鉄道の中田哲也社長は「これをきっかけに多くの方に列車を利用してもらえるとありがたい。アニメファンの方も購入してもらえれば」と話した。