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【愛知】2つの絵画、比べて楽しむ 名古屋・古川美術館で企画展

ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 芸術  2023年07月20日

さまざま切り口で2作品を対にしたり、月ごとの花を描いたびょうぶ仕立ての作品を並べたりした展示=名古屋市千種区池下町2の古川美術館で

さまざま切り口で2作品を対にしたり、月ごとの花を描いたびょうぶ仕立ての作品を並べたりした展示=名古屋市千種区池下町2の古川美術館で

 共通項のある2つの絵画作品を並べて掲げ、見比べて楽しんでもらおうと、名古屋市千種区池下町2の古川美術館で、「四季のおくりもの~くらべてみるみる」と題した企画展(中日新聞社後援)が開かれている。30日まで。

 名古屋出身の洋画家、田村能里子さんが春、秋の季節をそれぞれ題材にした作品「華の奏」と「秋のアラベスク」。ともに浅春の頃を題材として女性を描きながらも、片や立石春美さんの日本画「鴬(うぐいす)」、片や藤井勉さんの洋画「春浅く」。さまざまな切り口で組み合わせた2作品を、対にして展示した。

 作品は他に、パーマをかけた着物姿の女性が描かれ、「オシャレ対決」と題した伊東深水の「緑陰」と梶原緋佐子の「清香」など計44点。同市守山区の山本澄江さんが、ひと月ごとに花を描いたアクリル画をびょうぶ仕立てにした作品「MY LANDSCAPE “祈りの道”-流れる季(とき)-」なども並べた。

 同館学芸員の小柳津綾子さんは「2つの作品の優劣を競うのではなく、並べたことで浮かび上がるそれぞれの特色を楽しんでほしい」と話す。入館料(分館為三郎記念館共通)は大人1000円(美術館のみは800円)、高校・大学生500円。月曜は休み。(小島哲男)