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【愛知】暮らしや雲…さまざまな魅力、故山本二三さんのアニメ背景画 名古屋で作品展、「もののけ姫」などの美術監督務める

ジャンル・エリア : サブカルチャー | 展示 | 愛知 | 芸術  2024年03月13日

山本さんの作品が並ぶ会場=名古屋・栄の松坂屋美術館で

山本さんの作品が並ぶ会場=名古屋・栄の松坂屋美術館で

 アニメ映画「もののけ姫」や「時をかける少女」などで美術監督を務めた故山本二三(にぞう)さんの背景画を集めた特別展「新・山本二三展」(中日新聞社など主催)が、名古屋・栄の松坂屋名古屋店(松坂屋美術館)で開かれている。4月7日まで。

 山本さんが精緻に描いた手書きの背景画など226点を五つのテーマに分けて展示。「そこにある暮らし」のテーマには、「火垂るの墓」のような現実世界を舞台にしたアニメ映画に登場する背景画を集めた。「雲の記憶」と題したテーマでは「二三(にぞう)雲」や「ラピュタ雲」と呼ばれる、さまざまな形や色をした雲の絵を並べた。映像による解説や、個々の作品についての山本さん自身の言葉を書いたプレートもあり、魅力を存分に楽しめる。

 訪れた三重大教育学部国語教育コース3年の学生(22)は「背景画だけでこんなに圧倒されるとは。次に作品を見るときは背景ばかり見てしまいそうです」と笑顔で話した。

 入場料は一般1200円、高大生900円、中学生以下無料。(問)松坂屋美術館=052(251)1111

(唐崎綾香)