ジャンル・エリア : イベント | 展示 | 愛知 | 芸術 2023年09月19日
詩人谷川俊太郎さんの絵本を紹介する「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が、清須市はるひ美術館で開かれている。約20冊の代表作をもとに、デザイナーなどのクリエーター8人が、物語の世界を表現した立体作品や映像などを制作。まるで絵本の中に入り込んだような感覚を楽しめる。
まず、来場者を出迎えるのは「かっぱ かっぱ らった」で始まる「ことばあそびうた」(絵・瀬川康男)の一節。床に言葉を書いた丸が並び、口に出して「けんけんぱ」のような遊びをするうちに、1つ目の展示室へ。中には、壁一面に絵本のイラストが貼られたカラフルな光景が広がる。
ひときわ目を引くのは「おならうた」(絵・飯野和好)のドーム。「ぶ」「ぴ」など、おならの音の文字が一面に貼られたユニークな作品で、中に入ると音も聞こえてくる。さらに、主人公の少年が掘った「あな」(絵・和田誠)に入れるオブジェや、寝転びながら映像化作品を見られる部屋があり、原画も展示する。
展示は全国を巡回中で、東京都内に次いで2カ所目となる。学芸員の奥村綾乃さん(33)は「口に出したり、聞いたり、体を動かしたりして、リズムを楽しみながら鑑賞して」と勧める。11月26日までで観覧料は一般1000円、中学生以下は無料。
(寺田結)