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【福井】カニたちがパーティーしているラベルが目印 カニに合うクラフトビール「KANIPA」誕生

ジャンル・エリア : グルメ | 特産 | 福井  2023年12月21日

すっきりとフルーティーな味わいで、カニや海鮮に合う「KANIPA」=福井市のワイプラザ グルメ館新保店で

すっきりとフルーティーな味わいで、カニや海鮮に合う「KANIPA」=福井市のワイプラザ グルメ館新保店で

 カニの「相方」と言えば日本酒や焼酎がおなじみだが、冬の味覚の王者、越前がにをはじめとする海鮮に合うクラフトビールが福井市で誕生した。キウイや白ワインのような爽やかな香りを楽しめる。「熱々のゆでガニやカニしゃぶ、カニ鍋にぴったり」として「KANIPA(カニパ)」と名付けられた。カニたちがパーティーをしているラベルが目印だ。

 県内で居酒屋チェーンを展開する「ぼんた」(福井市)が提案し、クラフトビール醸造所の開設を目指す「アワーブルーイング」(同)が、ラベルのデザインも含めて企画・開発に当たった。老舗酒蔵「越の磯」(同)が、瓶ビール(330ミリリットル入り)で限定千本と、サーバー用の生ビール300リットルを製造した。

 アワーブルーイングの岡田朋大代表(33)は「封を開けた瞬間、ワインやシャンパンのように柑橘やマスカットの香りがふわっと漂う。オーツ麦芽と乳糖を使い、飲み応えを出した」と明かす。

 夏と違い、料理と一緒にじっくりと味わう場面を想定し、アルコール度数は6.0%とやや高めにした。原材料の一部には、福井が国内トップシェアを誇る六条大麦も使用している。

 今月中旬から、ぼんたの7店舗で提供が始まった。アワーブルーイングの商品はこれまで、酒店や道の駅、イベント会場で販売されていたが、飲食店での取り扱いは初めて。斎藤敏幸社長(45)は「年内は持つと思うが、売れ行きは好調だ」と手応えを語る。

 瓶ビールは、「ワイプラザ グルメ館新保店」(同)などヤスサキグループの8店舗でも発売中。量販店での取り扱いも初めてで、岡田代表は「福井の事業者と協力し、クラフトビールで地元を盛り上げたい。越前がにとの組み合わせが定着してほしい」と期待する。

 (北原愛)