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【滋賀】「光る君へ」大河ドラマ館、大津の石山寺に開館 千年の時を超えて文化体験を

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 近畿  2024年01月30日

ドラマで実際に着用された衣装が展示されている大河ドラマ館

ドラマで実際に着用された衣装が展示されている大河ドラマ館

 放送が始まったNHKの大河ドラマ「光る君へ」の世界観を楽しめる「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」が29日、大津市の石山寺境内にオープンした。同時開催の「源氏物語 恋するもののあはれ展」とともにオープニングセレモニーが同寺であり、関係者やドラマの出演者がテープカットをして祝った。

大河ドラマ館は境内の明王院に開設し、主人公まひろ(紫式部)役の吉高由里子さんが身に着けた衣装などを展示。出演者のインタビュー映像やサイン色紙、複製された小道具なども並ぶ。

 隣の世尊院での「恋するもののあはれ展」では、源氏物語で描かれる平安時代の恋を、色や香り、花に着目して紹介。登場人物をイメージしたお香や、スマホを使った花のおみくじも楽しめる。物語の和歌を現代風に解釈したイラストやオリジナル曲もあり、平安文化を身近に感じられる。

 この日は特別ゲストとして、ききょう(清少納言)役のファーストサマーウイカさんが登場した。「紫式部が来たという石山寺で、千年の時を超えて平安時代の文化を体感できて感動した」と話した。「ききょうとまひろは会います。2人の関係性にも注目してもらえたら」と今後の展開も明かした。

恋するもののあはれ展のイラストを紹介するファーストサマーウイカさん=いずれも大津市の石山寺で

恋するもののあはれ展のイラストを紹介するファーストサマーウイカさん=いずれも大津市の石山寺で

 石山寺の鷲尾龍華座主は「多くの人に足を運んでもらい、千年以上前の人の思いに耳を傾けてもらいたい。この一年は地域で一丸となって大津を盛り上げていきたい」と語った。

 展示入館券は、中学生以上600円、小学生300円。石山寺の参拝とのセット券はそれぞれ1000円と450円。展示は来年1月末まで。境内には「物産館 紫」もオープンし、紫式部や源氏物語にちなんだお菓子や雑貨などが200点以上販売されている。

(片山さゆみ)