ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 文化 | 自然 | 芸術 2024年02月26日
自然や人物、工芸
1月30日に85歳で亡くなった富山市の写真家、風間耕司さんの写真を集めた企画展「南砺の百景展」が、南砺市法林寺の福光美術館で開かれている。4月14日まで。 (広田和也)
風間さんは1938年、東京生まれ。県内の風景に魅了され、62年に移住した。広告写真家として活動しながら、91年に富山の自然や文化、歴史などを紹介する月刊誌「富山写真語 万華鏡」を発刊。昨秋の終刊までの32年間で計312号を出版し、富山の魅力発信を担ってきた。
美術館とは前館長の故・奥野達夫さんが万華鏡の編集長を務めた縁があり、2008年には風間さんの企画展を開催。今回は終刊に合わせて8年ぶりの企画展を計画していた中、風間さんの訃報があり、追悼の思いを込めて開いた。
会場では、南砺市内の風景や人物、伝統工芸などを風間さんがこれまでに撮影してきた写真61点を展示。五箇山で大豆をひく男性や、棟方志功の旧居、森の中にたたずむニホンカモシカなど、自然や文化あふれる市の魅力を伝えている。
担当した学芸員の小森紀歌(のりか)さん(24)は「南砺で暮らしてきて、見たことがない景色もあった。地域を思い起こす機会にしてほしい」と呼びかけている。
開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。火曜休み。同展の入場は無料。