「黄金の虎」という名のパブ
2008年11月10日
チェコではパブのことをホスポダといいます。小さな村にもひとつはあって、日本の公民館のような役割をもっていたりします。
プラハにもたくさんのホスポダがありますが、そのなかでも「黄金の虎」は昔ながらのホスポダの雰囲気をいまに残しています。観光客にも人気で、世界中から人が集まってきます。
席に座ると、黙っていてもビールが運ばれてきます。飲み干せば、またビールがきます。メニューにはとりえずワインもあったりするのですが、頼んでいる人はまずいません。
日本の居酒屋に比べると種類は少ないものの、ビールにあうおつまみもあります。どれもおいしいですが、地元の人たちはおつまみは頼むことをあまりしない ようです。ビールばかり飲んでいるのを心配すると、「水パン(ビールのこと)を飲んでいるから大丈夫」と冗談を言って笑います。
いついっても常連客でにぎわっています。しかもその常連は同じ日の同じ時間に同じ人が同じ席に座る暗黙の了解のようなものがあります。そんなこともあって、一見さんにはちょっと敷居が高い雰囲気もあるのですが、数あるホスポダのなかでもプラハらしいホスポダです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
よさげな場所だね?
プラハに行ったら、ぜひ寄りたいのが、こんな場所。
昔の映画の「鉄道員」で、皆があつまるパブが、こんな感じでしょうか?
いわなやまめ | 2008年11月12日 17:16
こんにちは。ここは居心地がいいですよ。「鉄道員」の雰囲気とかだと、もっとごく普通の、地元の人しか行かないところがいいです。この手のところはなかなかこうした場では紹介しにくいのですけどね。
増田 幸弘 | 2008年11月12日 17:22
1年ほど前に全日空の機内誌でジャテツホップの記事を読んだことがきっかけで、
チェコのビールにとても惹かれていましたが、この度、そのビールを現地で
飲むために行くことに決めました!
ちょうど事前勉強で千野栄一さんの『ビールと古本のプラハ』を読んで、
「黄金の虎」に行きたいと思っていたところです。
以前、増田さんに教えて頂いた「ブドヴァルの工場見学ツアー」にも参加してきます。
チェコは3日しかありませんが、もし他にビール関連でお勧めのスポットが
ありましたら教えて下さい(ちなみに訪問時期は12月初旬です)。
よろしくお願い致します。
S.T.Cat | 2008年11月20日 19:18
こんにちは。黄金の虎は、開店時間の3時に行くと、まず座れると思います。ジャテツもなかなかおもしろい街なので、おすすめですが、ロウニーというジャテツの近くの街のビールもなかなかおいしいです(ロウニーという名前です)。今週末からかなり冷え込むとの予報(マイナス5?7度)です。いつまでつづくのかはわかりませんが、暖かい格好をしてお出かけください。よい旅になることをお祈りします。
増田 幸弘 | 2008年11月20日 22:49