トラムの最終駅
2009年12月28日
プラハの街にはトラムが網の目のように張り巡らされています。地下鉄とバスを合わせて使えば、たいていのところには公共交通機関だけで行くことができます。
トラムは各路線を折り返し運転しています。最終駅はロータリーのようになっていて、ぐるりと回って折り返します。
多くの最終駅では1台か2台のトラムが待っていて、休憩をしています。そして、発車時間になると乗り場まで移動し、ドアを開けてくれます。寒い時期でもぎりぎりまでドアを開けてくれないことが多く、乗客は「早く開けて欲しいなあ」という顔をしています。
トラムの最終駅はどこも一種独特の場末感が漂っていて、観光客が訪れるプラハとはちがう顔を覗かせています。どちらかというと、この場末感漂うプラハのほうがプラハの素顔のように感じています。
ゆっくりと走るトラムの車窓の風景を楽しみながら、あてもなく終着駅まで行ってみるのはちょっとした冒険かもしれません。
早いもので今年も終わりです。みなさまにとって、来る年がよい年になることをプラハの空の下より、祈ってやみません。
(写真はトラムの最終駅のひとつ、ポッドババ駅のロータリーの様子)
多くの最終駅では1台か2台のトラムが待っていて、休憩をしています。そして、発車時間になると乗り場まで移動し、ドアを開けてくれます。寒い時期でもぎりぎりまでドアを開けてくれないことが多く、乗客は「早く開けて欲しいなあ」という顔をしています。
トラムの最終駅はどこも一種独特の場末感が漂っていて、観光客が訪れるプラハとはちがう顔を覗かせています。どちらかというと、この場末感漂うプラハのほうがプラハの素顔のように感じています。
ゆっくりと走るトラムの車窓の風景を楽しみながら、あてもなく終着駅まで行ってみるのはちょっとした冒険かもしれません。
早いもので今年も終わりです。みなさまにとって、来る年がよい年になることをプラハの空の下より、祈ってやみません。
(写真はトラムの最終駅のひとつ、ポッドババ駅のロータリーの様子)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。