紅葉と黄葉とすすき、東三河の晩秋風景(愛知県)
2017年12月13日
今年の流行語にもなった「インスタ映え」に代表されるように、
最近はインスタグラムやフェイスブックなどのSNSで、
四季折々の旬の魅力を知ることができるようになった。
特に、移ろいの早い桜や紅葉などは、その日の姿をSNSは教えてくれる。
そんなSNSからの日々の便りにも誘われ、
愛知県東三河地方の紅葉、黄葉など晩秋らしいスポットを巡った。
まずは豊橋市北部の柿畑風景。
紅葉や黄葉に目を奪われがちであるが、柿が木々になる姿はまさしく日本的な美しい秋の風景である。
“豊橋のもみじ寺”として知られる紅葉の名所「普門寺」は、
豊橋市の東のはずれ、つまり愛知県と静岡県の県境にほど近い山里のなかに静かに佇む。
もみじ寺というだけあって、参道から門、
そして本堂に至る境内各所で紅葉を堪能できる。
まず出迎える仁王門をくぐると、そこには見事な紅葉が門を覆う。
ほとんどの参拝客はまずここで足を止め、カメラを構える。
境内を歩くと、赤、黄、緑の葉の色合いが寺社の建物に溶け込み、
まさに日本的な趣ある風景を見せてくれる。
普門寺名物の秋に咲く桜「ヒマラヤザクラ」も色彩りを添える。
豊川市には、高さ約25mの「大和の大イチョウ」が存在感を示す。
保育園に隣接する公園に植樹された1本イチョウで、
毎年、11月終わりから12月初旬にかけて、迫力ある黄葉の姿を見せる。
朝日を浴びる姿、夕暮れの姿、そして、ライトアップされた姿と
それぞれの魅力ある姿はいずれも圧巻だ。
新城市の新城総合公園には、紅葉の森もあれば、メタセコイヤの並木も並ぶ。
いわゆる紅葉の名所ではないが、気軽に散策しながらの紅葉観賞も気持ちいい。
新城総合公園のすぐそばにある奥三河の渓流「鮎滝」も秋の気配を見せる。
最後は、同じく新城市の四谷千枚田の晩秋の風景。
田んぼだから、晩秋には彩られるものは何もないが、すすきの向こうに広がる棚田の風景も趣き深い。
秋の千枚田の風景も案外いい。
- 田中 三文 (たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。
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