耐寒登山!
2013年1月27日
厳冬期の金剛山に登りにいきました。
金剛山は大阪と奈良の県境にある修験道の山です。金剛山という名の山はなく、大日岳(標高1094m)、葛木岳(1125m)、湧出岳(1112m)の三山の総称ということのようです。関西では大人気の山で、大阪市内から1時間程度というロケーションのよさもあり一年中登山者で賑わいます。大都会から近い人気の山というと東京の高尾山を連想させますが、大きな違いはその標高の高さでしょうか(高尾山は599m)。真冬になると金剛山は雪で覆われ、霧氷の美しさでも知られています。
登山口を少し登ると水場があります。飲んでみると意外に温かかったです。
登山道にはこのような石仏が点在してます。奉納されたもののようですが、山岳信仰の山らしい雰囲気を醸し出してますね。
楠木塚です。金剛山は楠木正成ゆかりの山です。お墓には楠木家の家紋の「菊水」が刻まれています。
登るにつれて雪が深くなります。この日の積雪量は約40cm。
橋です・・・これを渡ると山頂です!
金剛山の最高峰は葛木岳(1125m)ですが、神域で立ち入ることができないので国見城跡が山頂ということになってます。大きな広場となっておりハイカーで賑わう場所です。大阪平野を一望できます。
金剛桜です。5月上旬が見頃とのこと。
金剛山は都会から近いこともあり、健康登山、回数登山の山でもあります。山頂の社務所前には登拝者のお名前が記されています。数百回からなんと一万回(40年以上かかったそうです・・・)まで。
転法輪寺です。雪の中のお寺はなんとも風情があります。
こちらは葛木神社。本殿の裏手が金剛山の最高地点となります。
山頂からちょっと進んでダイヤモンドトレールを歩きます。ダイヤモンドトレールは、奈良県香芝市の屯鶴峰(どんづるぼう)から槇尾山(まきおさん)までの全長45kmの長距離自然歩道で、六甲全山縦走路と並ぶ人気のルートです。
途中、展望台があります。360度の絶景を楽しめます。この日は大峰山脈までよく見えました。
その後、ロープウェイの千早駅まで下山しましたが、まだまだ路面には雪がびっしり・・・
誰かがこしらえた雪だるまの表情がとっても愛嬌があり、「さすが関西!」と思いながら家路につきました。
取材日:2013年1月21日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。