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ローマ 遠きにありて再確認

2010年04月07日

 近所に住む友人の長女マルゲリータに久しぶりに出会った。17歳の高校生だが、随分と大人びてきた様子。母親に言わせると、昨年半年間「海外留学」した効果だという。

 留学話の発端は家族との激しい対立。家族と離れて暮らしたいと言いだしたのだ。そこで見つけたのが民間非営利団体の「交換滞在システム」。二国の家庭間で相互に無償で15~18歳の子弟を一定期間預かる制度。

 家族の一員として暮らす中で滞在地の公立学校に通い現地の言葉や習慣を身につける。長女が選んだのは受け入れ先としてイタリアから最も遠いオーストラリアの小都市。

 先方の家族は両親に同世代の姉妹という構成だが、食事も各自が好きなものを好きな時に食べるという習慣の違いには戸惑ったようだ。濃密な人間関係を維持しているイタリアの家族が急に身近に感じられ「家族再発見」をして戻ってきたという。「かわいい子には旅をさせよ」ということか。 (佐藤康夫)

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