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北京 まずやってみる主義

2018年09月16日

 中国で次々に実用化されている顔認証技術を取材した。切符替わりに「顔」を見せて駅構内に入る自動改札機を導入したと聞き、北京市内の駅に行ってみた。最先端な感じの改札機が並ぶが、その横に係員が1人ずつ立ち、従来のように切符と身分証をみて改札している。

 「改札機が壊れたのか」と係員に話し掛けると「壊れていない」。ではなぜ使わないのかと聞くと「遅い」という。改札機の性能が十分ではなく、大量の乗客をさばき切れないらしい。

 気を取り直して顔認証技術を使った無人コンビニがあるという北京中心部のビルに行ってみた。だがこれも見当たらない。ビルの受付の女性は「いつの間にかなくなっていた。使いづらくて人気が出なかったのではないか」と関心がなさそうだ。

 新しい技術やサービスを導入する際、日本では問題が出ないかを入念に検討するが、中国ではまずは始めてみて不都合があれば事後的に調整する。「とりあえずやってみる」というスタイルは、個人的には嫌いではない。とはいえ取材の無駄足はできれば避けたい。次は日本流に入念に下調べをしてから取材に出ようと思う。 (中沢穣)

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