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【石川】動物園の人気者 九谷焼に 技術研修所研修生 来月、置物の作品展

ジャンル・エリア : オブジェ | 展示 | 工芸品 | 石川  2018年12月11日

制作中のオシドリの置物(手前左)やケヅメリクガメの置物(手前右)とえとの飾り皿=いしかわ動物園で

制作中のオシドリの置物(手前左)やケヅメリクガメの置物(手前右)とえとの飾り皿=いしかわ動物園で

 県九谷焼技術研修所の研修生による、いしかわ動物園の動物をモチーフにした九谷焼の置物作品展「九谷焼にしたい! 動物置物展」が来年1月5日から、園内の動物学習センターで開かれる。同21日まで。

 研修所の本科2年生は毎年、新年のえとにちなんだ園の動物をテーマに置物を作っている。ただ、来年のえと亥(いのしし)は園で飼育していないため、今回は研修生が題材の動物を自由に選んだ。

 展示会では研修生10人と職員1人が1点ずつ出品する。10月にトキやホワイトタイガー、ユキヒョウなど思い思いの動物をスケッチ。現在は成形と焼成を終え、これから上絵付けに入る。

 小松市軽海町の女子研修生(19)は、青や茶色、白などの多彩な体毛が美しいオシドリの雄にほれこみ、題材に選んだ。羽を休めている様子をかたどった2体を作っており「片方は色を忠実に再現し、もう一方は柄を入れるなどポップな作品にしたい」と意気込む。

 川北町土室の男子研修生(20)は、甲羅部分に九谷焼伝統の「五彩」を使った上絵を施そうと、ケヅメリクガメを選択した。「成形ではごつごつした皮膚の質感をうまく表現できた。甲羅には古九谷風の文様を描きたい。どう仕上がるか、自分でも楽しみ」と話す。

 センターでは置物展に先駆け、12日から来年1月4日まで、研修所卒業生ら11人による、えとの飾り皿展も開かれる。火曜日と12月29日から1月1日は休園。 (吉野淳一)