ジャンル・エリア : 展示 | 芸術 | 静岡 2020年11月04日
ふじ・紙のアートミュージアム(富士市蓼原町)で、「紙のアートフェスティバル特別展」が開かれている。入場無料。12月13日まで。
段ボールで作られた縦横50センチ、奥行き35センチの箱の中で紙の魅力を表現するという形で開催し、富士市出身の作家を中心に14組が1点ずつ出展。
展示空間を制限するという初めての試みに、担当者は「制約の中で作家がどのように表現するかを楽しんでほしい」と説明する。
富士市の作家・小池千彩美(ちあみ)さん(25)は、こよりを四方から箱の中に張り巡らせ、さまざまな工程を経て紙バンドが作られる様子を表現した。市内の製紙工場で作業風景を見学して着想したという小池さんは、「どう張れば紙が生き物のように見えるかと、工場で撮った写真を見ながら試行錯誤した」と話す。 (佐野周平)