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【三重】農機具など、ウシまつわる所蔵品が集う 県総合博物館で企画展

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 文化 | 歴史  2021年01月12日

農機具など、ウシにまつわる資料が展示された会場=津市一身田上津部田の県総合博物館で

農機具など、ウシにまつわる資料が展示された会場=津市一身田上津部田の県総合博物館で

 県総合博物館(津市一身田上津部田)で今年の干支(えと)の丑(うし)にちなみ、牛に関連する所蔵品を集めた企画展「新春企画 三重のウシたち」が開かれている。動物の標本にとどまらず、農具、歴史文書など多様な分野の資料約40点が並ぶ。24日まで。

 標本では、「県の獣」に指定されているカモシカの剥製や頭蓋骨などを展示。角の生え方などから、カモシカはシカではなくウシの仲間であることを説明している。

 県内発祥の農機具も紹介。ウシに引かせる「すき」の一種で、昭和50年代に名張市の農具製作所が開発した「深耕犂(すき)」は、刃が2つ付いており深く耕すことができるとして全国に広まった。使用している写真も残っており、当時の農耕の様子を伝えている。

 他にも武士が牛飼いに転職したことを示す明治時代の県の行政資料や、「牛玉宝印(ごおうほういん)」と呼ばれる厄よけの護符、審査会で入賞した松阪牛が身に着けることができる油単(ゆたん)なども展示されている。担当者は「生きものに関する資料から歴史資料までそろっている。お気に入りの一点を見つけてほしい」と話している。 (須江政仁)