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【三重】倭姫宮創建100年の姿たどって 伊勢記念展に日本書紀や神宝51点

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 文化 | 歴史 | 神社・仏閣  2023年10月27日

倭姫命を描いた日本画などが並ぶ会場=伊勢市神田久志本町の神宮徴古館で

倭姫命を描いた日本画などが並ぶ会場=伊勢市神田久志本町の神宮徴古館で

 伊勢市の伊勢神宮の数ある別宮で最も新しい「倭姫宮(やまとひめのみや)」の創建100周年に合わせた記念展「皇女 倭姫命-天照大御神の御杖代として-」が、同市神田久志本町の神宮徴古館で開かれている。11月26日まで。

 倭姫命は垂仁天皇の皇女で、天照大御神が鎮座する場所として現在の伊勢神宮内宮を創建したとされる。地元で信仰され続けてきたが、新たに社で祭ろうと1923年に同市楠部町に倭姫宮が建てられた。

 記念展では史料の一部を入れ替えながら計51点を展示する。弥生時代から昭和までの書物や絵画、出土品など、普段は見ることができない資料が並ぶ。一部は国の重要文化財に指定されているものもある。

 展示は全5章と特別展示に分けられており、倭姫命が祭祀(さいし)を行っている姿を描いた日本画や、「日本書紀」「神皇正統記」などの書物もある。特別展示では創建にともなってささげられた刀や弓などの神宝や、くし、鏡、衣服などの御装束などを見ることができる。

 深田一郎学芸員は「先人たちが伝えてきた倭姫命のイメージを知ることのできる良質な資料ばかり。より深く理解してもらえたら」と話す。

 前期は8日まで。木曜日定休で祝日の場合は翌日休み。料金は高校生以上500円、小中学生は100円。(問)神宮徴古館=0596(22)1700

 (外山矩実)