ジャンル・エリア : オブジェ | 展示 | 工芸品 | 歴史 | 石川 2022年02月15日
輪島市鳳至町石浦町の鳳至公民館で、大正から昭和期にかけて使われたという古時計が展示されている。同館長の七浦正一さん(74)が20年ほどかけて収集した品々で、古びた木製の外装がレトロな雰囲気を醸している。
展示品は振り子の掛け時計が11点と置き時計が40点。掛け時計はいずれも年季が入っており、木製のケースに植物の葉が彫刻された品や、販売した時計店名や年代が、貼られたシールで確認できる物もある。七浦さんは「訪れたお年寄りが、懐かしいと言って見てくれている」と話す。
同館は昨年9月、訪れる人に楽しんでもらおうと、1階窓口近くの休憩スペースにギャラリーを設けた。これまでは同館を利用するサークルの絵画などを展示した。七浦さんは地域住民の作品やコレクションをより広く募り、随時公開できる場にしたいと考えている。時計の展示は28日までで、他の展示予定がなければ延長する。(日暮大輔)