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カイロ スカーフの下の笑顔

2020年12月28日

 腰まである髪を振り、短いドレスを着た女の子たちが新曲に合わせて踊っていた。暗くした部屋でペンライト代わりに携帯電話を振ってはしゃぐ姿は、「普段」の彼女らから想像もできない。10月、「ヒジャブ・パーティー」なるものに誘われ、カイロ市内のアパートを訪れた。

 イスラム教の女性は男性の前で髪を隠す。ヒジャブは頭部を覆うスカーフで、より保守的な人は目の部分以外全身を隠す「ニカブ」などを着る。個人の選択もあるが、12歳前後からヒジャブなどを着け始め、それを祝うパーティーだった。

 この日は女性だけのため、全員がヒジャブもニカブも取っていた。普段ニカブを着るイスナさん(17)は、タンクトップにスカートで踊った。なぜか「理想の男性」の話で盛り上がり、ニカブ姿の数人で撮った写真を見せてくれた。「どれが私か分かる?」。分かるはずもなく、大笑いしてさらに盛り上がった。

 ニカブやヒジャブは、見慣れないと威圧感があるかもしれない。特にニカブの女性を見て「怖い」「テロリストだ」と言う人もいる。しかし、布一枚下にあるのは、ごくありふれた笑顔だったりする。 (蜘手美鶴)

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